上司や取引先のお歳暮を断る方法!手紙やお礼状の書き方は?
2017/12/05
お歳暮はその年の感謝の気持ちを込めてお世話になった人に贈られるものです。
でも、お返しをしたりお礼状を書いたり毎年続けるのが面倒だし煩わしい、お歳暮を断りたいと感じるのも事実。とはいえ、ご主人の会社の上司や取引先など仕事のお付き合いのある方からのご厚意は今後のお付き合いもありますし簡単には断りにくいですよね。
そこで、相手に失礼にならないお歳暮を断る時のマナーをご紹介します。
お歳暮を断る方法
お歳暮を断りたい時は、いただいた品と同額かそれ以上の品を贈ることで断りの意思を伝えるという習慣があります。金額はだいたい2倍くらいの額が目安です。
これに「今後はお気遣いなさいませんように、お願い申し上げます」などやんわりとお断りの意思を伝えるお礼状を添えて送ることで相手に今後はお歳暮が不要であるということを気付いてもらいます。
しかし今はこの風習事態を知らない人が多いのでこちらはお断りのつもりで高額な品を贈っていても相手には伝わらず、恐縮して翌年さらにいいお歳暮が届いてしまうということがあります。
また、この習慣を知っていても謙遜、遠慮ととられる場合もあります。
「気遣いは不要」と言われても突然やめるのは失礼じゃないか?今回贈ったお歳暮も迷惑だっただろうか?でも本当に贈らなくていいのか?などなど、贈った側もいろいろと考えてしまうようです。
もし翌年もお歳暮が届いた場合、お歳暮はあくまで相手の好意や感謝のあらわれですので、たとえ不要と思ってもまずはその心遣いを受け止めてあげたうえで、改めてお断りの意思を伝えてことが大切です。
お歳暮を事前に断る手紙の書き方
とはいえ、煩わしいことはなるべくなくしたい、というのが本音ですよね。
できればお歳暮を贈られる前に断りの意思を伝えたいという場合に事前にお歳暮が不要である手紙を書くという方法もあります。
書き方の例文
「 この度、弊社では全社的にお歳暮などのご贈答をご遠慮させていただくこととなりました。
つきましてはその旨取り急ぎお知らせいたしたくご連絡いたしました。
今後ともよろしくお取引のほどお願いいたします。」
このように、なるべくシンプルな文面でお歳暮が受け取れないという旨を伝えましょう。
ご主人のお勤め先の風土や考え方にもよりますので、もしお勤め先がお歳暮お断りの方針であればぜひ試してみてください。
その際、社内に同じ取引先の担当が複数いる場合は注意が必要です。
自分はお歳暮不要と伝えているのに他の人は受け取っていた、と人によって差があると相手も混乱しますし信頼にも関わってきます。
本当に会社全体でそのような考えであればいいですが、そうでない時は関係部署や同僚との調整も忘れずに行いましょう。
お歳暮をいただいたが今後は断るためのお礼状の書き方
お歳暮の品が届いてしまったが来年以降は断りたいという時はお礼状でその旨を伝えましょう。
書き方の例文
「 今年も残す所わずかとなりご多忙のことと存じます。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
この度は、ご丁寧なお心尽くしの御品をお贈り頂きまして、ありがとうございました。
今後はこのようなお気遣いをなされませんよう、お気持ちのみ受け取らせて頂きたく季節のご挨拶はご辞退させて頂きたいと存じます。」
今年いただいたお歳暮への感謝の気持ちを伝えてから来年以降は品物は不要、お心遣いだけで十分、という旨を伝えましょう。
お礼状の書き方に決まりはありませんので例文などを参考にしながらもあなたらしさ、あなたの気持ちが伝わる文章にするのがいいと思います。
また、何度も断っている相手からお歳暮が届いた場合は、包装を開けずにその上からさらに包装を重ねてそこにお礼状を添えて送り返しましょう。
なかには配送業者から受け取らず受領拒否で返送する人もいますがそれは相手方に失礼になります。多少面倒でも一度受け取ったうえで返送しましょう。
上司や取引先からのお歳暮を断る方法まとめ
お歳暮は感謝の気持ちのやり取りですので贈る側も気を遣ってやめるにやめられないでいる場合もあります。
ですので、相手の好意を汲んだうえで「察してもらう」のではなくきちんと断りの意思を伝えることも大切。でも、相手は好意でしてくれていることですので相手の気持ちを考えてお断りしましょう。
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