会社の付き合いを断るのはあり?派遣社員が飲み会を断るマナーと方法
2018/01/26
派遣先の会社が飲み会の多い職場だと結構大変な思いをしますよね。行きたくないけど仕事の関係を考えると断るのも勇気がいるものです。そこで、角を立てずにお誘いを断る方法と気をつけたいマナーを紹介します。
会社の付き合いを断るのはあり?
私も派遣や契約などでいろいろな職場にお世話になってきましたが、職場の付き合いをお断りするのはありだし、職場の人たちもちゃんとわかってくれました。
付き合いを断る時に大事なのはきちんと誠意を持って対応することです。
こちらは派遣だしずっとその職場働くわけではありません。はっきり言って勤務時間外のお付き合いなんて面倒だし、一度断ったら空気を察して誘わないで欲しいというのが本音です。
でも、それをそのまま言葉や態度であらわしたら…そりゃ角が立ちますよね笑
なので、煩わしいなとは思いますけど、きちんと対応することがすごく大事です。
まず、最低限必要な飲み会やイベントには出席すること。
例えば自分の歓迎会、これは絶対必須ですよね。新しく入る自分のために職場の人が好意で開いてくれるわけですからこれは参加するべきです。
あと、余裕があれば自分が所属する部署の歓送迎会や忘年会、新年会など、日程が近い場合はどちらか一方でもいいので顔を出しておいたほうがいいですね。
こういう会は節目ですし、実際にこれからお世話になる人、長くその職場で働いていればお世話になった人もいるわけなので。
ふだんの特に理由のない飲み会や、休日のバーベキューなどどうでもいい会を避けていても、こういうちょっとオフィシャルな会に顔を出しておくと「社会人の常識をわきまえてる人」と思ってもらえますよ。
次に、誘ってもらえるということは「相手からの好意だ」ということを忘れないことです。
飲み会に参加したくない自分からしてみれば度々のお誘いは面倒以外の何ものでもないんですけど、たいていの場合、相手は「声をかけることが良いことだ」と思って声をかけてくれます。
私が勤めた職場の中にも、飲み会が頻繁にある会社があったのですが、そこでは、「派遣だから誘わないのは失礼、仲間はずれになったらかわいそう」という社員の方々の気遣いをすごく感じました。
あと、逆に社員の人たちだけの飲み会は多いけど派遣は全く誘われないという職場もありました。私はそれで満足でしたが、いっしょに働いている他の派遣の女の子はもっと誘って欲しいなと言ってました。
つまり、断っても何度も誘ってくれるのも気遣いだし、誘われないことを残念に思う人もいるわけです。
なので、行きたくないなら無理して付き合う必要はないですが、「この前断ったのに!」と怒るのではなく、面倒くさがらずきちんと対応すると自分の立場も守れるし角も立てずにすみますよ。
派遣社員が飲み会を断る方法
職場の飲み会やイベントを断り、なおかつその先も誘われないようにするにはとにかく最初が肝心です。
お付き合いで何度も顔を出していると、この子は誘えば来てくれる子だ、用事があって今日は来られないけど本当は飲み会に参加したいんだろうな、などと思われてしまいます。
もちろん、一番最初の歓迎会などは参加したほうがいいですが、それ以降の日常の飲み会などは行きたくないならしっかり断りましょう。
ではなんていって断ればいいのか、ですよね。私が断る理由としていろいろ話した中で特に納得してもらえたのが次の2つです。
まず、お金がないという自分の生活状況をわかってもらうこと。
派遣と正社員のお給料は全然違いますよね。派遣だとボーナスももらえないですし。さらに1人暮らしともなれば本当に生活がギリギリということもありますよね。
こちらからするとそんなの当たり前なんですけど、この事実に気づかないという人は結構います。
派遣で働いたことのない人は派遣のお給料に関して詳しく考える機会なんて今までなかっただろうし、ずっと実家暮らしで一人暮らしをしたことのない人は生活費の大変さがわからないわけです。そのまま結婚して旦那さんの収入がある人も感覚が違いますよね。
派遣はお金がないのが当たり前、というのは派遣で働いたことのある人の常識であって、それが常識ではない人もいるわけです。
なので、まぁ恥ずかしいといえば恥ずかしいんですけど、そのお金がないという事情をしっかりわかってもらうと相手も気を遣って頻繁に飲み会に誘ったりはしなくなります。
次に、目指しているものがありその勉強が必要という理由です。
私の場合、転職する時のつなぎや、やりたい仕事がお金にならずそれが軌道にのるまでの補助という感じで派遣で働くことが多かったです。
で、最初の歓迎会のときなどに必ずといっていいほど「今まで何してたの?」とかそういう話を聞かれるので、よしきた!と言わんばかりにこの機会を活用して自分の状況を説明してました。
「実は今○○の資格を取りたいと思って勉強中で、お金を貯めながら空いた時間は全部勉強にあててるんです」と最初の時点で「私、遊ぶ時間もお金もないんです」アピールをしてました笑
こういう話をするとだいたいみんな納得してくれます。
これは後々まで突っ込まれるので、そういう目標ががないなら無理やり言わないほうがいいです。でも、資格じゃなくても、留学したいとかヨーロッパ旅行に行ってみたいとか、お金を貯めたり何かを勉強する理由があれば言ってみるといいかもです。
あとこれは本当に最終手段なんですが、健康状態というのも使えます。
古きよき日本企業という感じですごく飲み会の好きな職場があったんですけど、そこでは上の2つを話したけど、「いや、お金は会社の経費で出すからぜひ参加してよ」という職場がありました。
社員の人たちもすごく良い人たちでお金も出してくれるということで時々は参加しましたけど、さすがに毎回は厳しいなと思いました。
そこでその時使ったのが「実は疲れると体調を崩しがちで病院でお酒を飲まず、なるべくしっかり睡眠をとるようにって言われてるんです」という理由。
季節の変わり目だったり、その会社に派遣されるようになって1ヶ月くらいだったので、疲れが出る時期かなという感じで納得してもらえました。
実際に、この頃はこの理由ほどではないですが体調が本当に良くなかったので、自分の中でも完全な嘘ではなかったので言いやすかったです。
お酒を禁止されてる、以外に食事療法が課せられてる、とか、仕事時間以外は自宅療養が必要、なども効きます。
でも、全くの嘘だとぼろが出た時にすごく気まずいので、それに近い状況や体調が自分の中に思い当たるなら切り札としてありかなという感じですね。
誘いを断る時のマナー
まずはさっき少し触れましたが、嘘をつかないことです。
嘘をつくというのは意外と大変だし、嘘だとばれた時にものすごく気まずい思いをします。
例えば冠婚葬祭ってすごく断りやすそうな理由なんですけど、「結婚式だから」なんて言うとその後「どうだった?」と感想を聞かれたり、「身内に不幸がありまして…」なんて言って「会社からもお悔やみだそうか?」なんて言われたら大変です。
その場の思いつきで適当な嘘をつくとそれをごまかすために後からどんどん嘘を付け加えていかなきゃいけなくなるし、嘘はつけばつくほどボロが出やすくなるのでつかないに越したことはありません。
付き合いを断りたいから嘘をついた、なんてばれたらその後ものすごく働きにくくなりますよ。
次にプライベートな用事はなるべく言わないことです。
さっき触れたお金や時間がない、というのはプライベートな理由でありながらもある意味「仕方ない理由」として受け止めてもらえるものです。
ではここで言うプライベートな理由とは何かというと、「友達との先約がある」といった個人的な遊びの予定などです。
会社で働く人の中には「付き合いの飲み会も仕事の一部」と考える人がいます。そういう人に「友達と約束があるので…」と言ってしまうと、「仕事より遊びを優先するのか」と思われてしまったりすることがあります。
もちろん、あなたにとっては久々に地元の友達と会うなどは本当に大事な用事だと思うんですけど、社会人としてそれはあくまで「遊び」に入ってしまうので、どうしても理由が思いつかないなら「都合がつかなくて」など濁したほうが無難です。
あとは、「母が上京してくるので」など身近な身内に置き換えるとまだいいかと思います。
会社の付き合いを断る方法まとめ
派遣で働くということは一生その会社にいるわけではありません。つきあいが大変なら行けないという意思表示を最初にしっかりすることが大切です。なるべく嘘はつかず、派遣という自分の立場をわかってもらえると、その日だけでなくその先の飲み会も誘いわれにくい雰囲気をつくれます。