北海道で流氷が見られる時期や場所とおすすめ観光スポットを紹介
2017/03/10
自然を満喫できる北海道の中でも流氷というのは特別ですよね。冬のほんの限られた期間しか見ることのできない大自然が織りなす光景に、見られた時は感動もひとしおです。ものすごく寒いですが絶対におすすめ!そんな流氷観光を楽しむために知っておきたいことやおすすめの情報をご紹介します。
北海道で流氷が見られる時期はいつ?
だいたい2月の中旬から3月上旬くらいまでが北海道で流氷が見られる確率が高い時期です。オホーツク海側での知床が見られる町、知床のある斜里町観光協会などに問い合わせても2月中旬以降がおすすめといわれます。
でもこれはあくまで目安です。その年初めて観測所から目視で流氷を確認できた日を「流氷初日」といって、紋別から情報を発信しているのですが、毎年本当に時期がバラバラです。
早い年は1月に流氷が来ますが、遅い時は3月になるまで来ない年もあります。そういう年は流氷がある期間が1週間しかなかったりします。最近は流氷が減少傾向なので余計に予測が立てにくいと観光協会の人も嘆いてました。
また、流氷は風と潮に流されて動くので1日の中でも変化します。なので、午前中は見えたけど午後は見えないなど短時間で位置を大きく変えることもよくあります。
同じ場所でもその調子なので場所が違えばなおさらです。網走で見えなくても知床では見られたり、同じ時期、同じ日でもその時その時で流氷の見え方は全然違います。
というわけで、流氷を確実に見るためにはこまめな情報確認がとっても大事。
まずは流氷の動きを逐一紹介してくれるサイトがあるので載せておきますね。
「流氷にあえるかな?流氷サイト」http://www.noah.ne.jp/ice/index.html
それから、各地の観光協会に問い合わせすると教えてくれます。メジャーな流氷観光スポットとしてはこちら。
私が流氷を見に行った時は札幌に住んでいたので流氷が見られる街までバスで8時間ほどで行けました。なので確実に流氷がきてから夜行バスのチケットをとり、現地に朝ついてその夜帰るという弾丸日帰り旅行という強行スケジュールでも流氷が見られました。
でも、東京など遠方から来る時はどこか一日ピンポイントにかけるのではなく、余裕を持って数日のスケジュールで行った方が確実だと思いますよ。流氷の動きもさることながら、冬の北海道は吹雪による飛行機の遅延、欠航がよくあるのでタイトなスケジュールだと何かあった時が大変です。
北海道で流氷を見るのに最適な場所
流氷観光の拠点となる町は先ほど上げた紋別、網走、知床(ウトロ)です。どこの町にも魅力はありますが、何をしたいかで行先が変わります。
まず流氷観光船にのりたい場合は紋別か網走になります。どちらの町でも船での流氷観光ができるのですが、船の型式が違っています。
紋別は「ガリンコ号」という砕氷船になります。船の前方に流氷を砕く大きなドリルのようなものがついているのが特徴で、船内からその様子を伺えます。道内のニュースでは冬になると必ず一度は取り上げられるのでガリンコ号という名前はわりと知られています。定員195名ほどのわりと小さめの独特のデザインの船です。
網走は「オーロラ号」です。こちらは船首の重みと前に進む力で流氷を砕きます。船外のデッキから見ると船が氷の上に乗り上げて氷を砕いていくように見え、これはなかなか迫力があっておもしろいです。こちらは最大定員が450名ほどの大型船です。
どちらの船も船内に飲み物などの販売スペースやトイレがあります。船内は暖かいですが、屋外デッキは極寒なのでダウンや帽子、耳あてなど万全の対策で行った方がいいです。どちらの船もチケットの予約が必要なので予定が決まったら早めにとりましょう。オーロラ号は定員が多いのと、2隻で運行しているので比較的予約がとりやすいと思いますよ。
流氷がびっしりだと実は船からの景色は雪原にいるように見えて海らしさが少し欠けるんですよね。でも運がいいと氷の上にいるアザラシや大きなワシなどを見ることができて、やっぱり海なんだ!と実感。
私のおすすめはオーロラ号で、前の方の屋外デッキから流氷を砕いて進む様子を眺めるのはおもしろいし迫力があって結構長いこと見てられますよ。流氷がうまく割れなくてせり上がってくる感じがすごくいいです。
残る一つの町が知床ウトロです。こちらは流氷観光船はありませんが、流氷を間近で見たりアクティビティを楽しむにはおすすめの町です。
一番の売りは流氷の上を歩く「流氷ウォーク」。ウェットスーツを着込んで流氷の上を歩いたり、流氷の隙間に表れた海に浮かんでみたり、流氷を自分で砕いてみたり、とにかく流氷を自分の体で体感!というのが売りで、探検感とかサバイバル感がすごいです。子どもは小学生以上で身長が130㎝以上あれば参加できますよ。
あと流氷が接岸してる時に起きる流氷鳴きという現象があります。ぎゅうぎゅうに詰まった流氷どうしが海や風に動かされて音を立てるのですが、きしむような、何かの鳴き声のような、口笛のような、ズトーンと放った大砲のようななんとも言えないいろんな音をたてます。海まですぐのウトロではこういった自然現象に出合えるチャンスも大きいかもです。
流氷以外のおすすめ観光スポット
まず、紋別の周りにはこの時期観光できるところがあまりないです、残念。
次に網走。
こちらはオホーツク流氷館があります。最悪、自然の流氷が見られなかったらこの施設に流氷が展示されてますよ。あと、網走といえば博物館網走監獄!ここはかなりおすすめで私は夏と冬2回行きました。冬場に行くと屋外展示を見て回るのは寒くて大変なんですが、網走の過酷さをとことん味わえます。自然系なら網走湖、阿寒湖では時期が合えばワカサギ釣りもできます。
そして知床ウトロ。
こちらでは今年(2016年)までオーロラファンタジーというライトアップショーが行われてたんですがそれが終了、来年(2017年)からは「知床流氷フェス」という新しい催しが始まります。
ウトロの町に2つの会場が作られて、海側の会場では海中照明やライトアップによる演出が楽しめます。もう一方の会場ではワンドリンク付きの入場チケット500円が必要です。ドリンクやフードを楽しめるアイスバーが設置され、ライトアップや焚火の演出で氷のアートを楽しむ空間になるそうです。2つの会場はシャトルバスでつなぐ予定とのことでした。
まだホームページに乗るのは12月中旬ということですが、観光協会に問い合わせればいろいろ教えてくれますよ。
さらに、今まで冬は通行止めで入れなかった知床5湖のエコツアーも開催されることになりました。通行許可を持つガイドさんと回るツアーで、今まではなかっただけにとっても貴重な体験ができそうです。
北海道の流氷観光まとめ
何を見たいか、何をしたいかでコースは変わりますが、私のおすすめとしては網走でオーロラ号に乗り、その後、知床ウトロでアクティビティやイベントを楽しむというコースです。
流氷は本当に自然まかせで運もあります。それだけに見られた時の感動は大きいです。でも、この時期、オホーツク海側では流氷をテーマにした催しも多いし、雪と寒さという冬の北海道の醍醐味を存分に体感できるので流氷観光にチャレンジする価値は十分あると思いますよ。
良い思い出ができるといいですね。
●紋別、網走、知床の観光スポットや宿の口コミ「楽天旅ノート」