羽毛布団はクリーニングできない?失敗例とお店選びのおすすめポイント
2016/11/27
高価な羽毛布団はしっかり手入れすれば10年以上使える品質の良いものもありますよね。でも、ずっと使い続けていればどうしても汚れや匂いが気になってくるものです。お布団はキレイに保ちたい、でも洗いに出してせっかくの羽毛布団がダメになったらどうしよう…。そこで悩まれる方が多い羽毛布団のクリーニングについてご紹介します。
羽毛布団はクリーニングできない?洗っていいの?
正しい方法であれば羽毛布団は洗っても大丈夫です。
少し前までは「羽毛布団は洗っちゃいけない!」という言葉をよく耳にしましたよね。でも、きちんと設備を整え十分にゆとりのある機械内で洗浄したり、高温で乾燥させることでダニを取り除いたり、羽毛布団のクリーニングを請け負う会社は最近はかなりたくさんあります。
料金は1枚5000円くらいが相場で、セット価格などで安くなると3500円くらいから、高いものだと15000円くらいするところもあります。自宅まで布団をとりに来てくれてクリーニング後配達もしてくれるところだと30000円くらいするサービスもあります。
クリーニングにかかる期間はだいたい1~2週間。ただ、自分のところで羽毛布団を洗えない業者さんの場合は外注になるので1ヵ月から長いと2か月もかかるところがあります。
クリーニングに出す頻度としては、とにかくきれいに保ちたいというのであれば1年に1度、日ごろの手入れをこまめにしていれば数年に一度でも十分です。
羽毛布団のふだんのお手入れについては「羽毛布団の効果的な使い方と正しい手入れや臭いをとる方法」に詳しく書いていますので参考にしてくださいね。
奮発して買った贅沢な羽毛布団や、お祝いなどでいただいた思い出の品なら長く使い続けるためにクリーニングを利用するのもいいと思います。
羽毛布団をクリーニングして失敗したこと
ただ、クリーニングに出す時はやっぱり注意が必要です。
洋服のクリーニングでも同じですが、クリーニング業者の中にはひどいサービスをするところもありせっかくの羽毛布団がダメになってしまうということもあります。
汚れがついて戻ってきたり、羽毛布団ならではのふんわり感がなくなってしまったり、これはショックですよね。
そして実は羽毛布団のクリーニングの失敗で一番多い悩みが匂いです。クリーニングに出す前はなんともなかったのに戻ってきたら布団が臭くなってた!ということがあるんです。これには2つの原因があります。
1つは他の布団の臭いが移ってしまった場合です。業者によっては汚れの具合などを選別せずに受け取った順にいくつかまとめて洗濯するというひどいところがあります。
知らない人の汗の染み込んだ布団と一緒に洗われるというだけでも気分がよくないですが、ペットのおしっこなどの臭いが付いたものだと最悪です。かなり強烈ににおいます。
次に羽毛そのものの臭いが悪臭として出てしまう場合です。不毛は濡れると臭くなり、濡れている時間が長ければ長いほど嫌な臭いがきつくなります。羽毛布団は乾きにくいので業者によっては一日干してから乾燥器に入れたりするところもあり、悪臭が染みついてしまうのです。
羽毛布団のクリーニング店選びのおすすめポイント
せっかくクリーニングに出すのですからきれいな羽毛布団に戻したいですよね。そこで、大事になるのがお店選びです。失敗しないためのポイントをご紹介します。
まず、布団専門のクリーニング店かどうかです。
布団専門、さらには羽毛布団専門とうたっているところはやはり専門知識や機材も多く割と安心できます。洋服を扱うクリーニング店でも良いサービスをしてくれるところはありますが、名前も知らないようなチェーン店やなぜか料金が格安のお店などは注意しましょう。
料金が安いということは何か理由があるのが普通です。お手ごろだからとすぐに飛びつくのはやめた方がいいですよ。
次に個別洗いをしてくれるかどうか。
他の布団と合わせて洗うのか、自分の布団だけで洗ってくれるのか確認しましょう。まとめて洗われる場合は先ほど例にあげたような失敗をしてしまうかもしれません。
洗い方も重要です。
水洗いをしてくれるお店を選びましょう。ドライクリーニングの場合、石油系の洗剤で布団の外側だけを洗い、中の羽毛までは洗わないことがあります。また、布団の汚れの多くは汗や皮脂など水溶性の汚れでこれはドライクリーニングだと落としにくいです。せっかくクリーニングに出してもこれじゃ意味がありません。
最後に万が一の保証を確認しておきましょう。
汚れや臭いが付いた場合に改めて洗いなおしてくれるのかなど大事な布団にもしも何かあった時、どのような対応をしてくれるのかを聞いておくと安心です。支払いが終わり家に帰った後に不備に気付いた時というのは意外と言い出しにくいものです。最初に対応や手順を確認しておくと切り出しやすいしあきらめずにすみます。
羽毛布団のクリーニングまとめ
正しい洗い方でクリーニングすれば羽毛布団はきれいでふかふかの状態に戻ります。そのためには失敗が起こらないよう事前にしっかりお店を選び、気になることは確認しておくことが大事です。細かい客だと思われることを恐れずに、納得のいくお店を見つけてください。大事な羽毛布団、長く大事に使えるといいですね。