インフルエンザ予防接種による妊婦への影響は?いつうける?費用は?
だんだんと肌寒くなり風邪や感染症など妊婦さんはより一層、体に気を付ける季節ですよね。中でも特に注意したいのがインフルエンザ。かかってしまうとお母さんもお腹の中の赤ちゃんも辛いし大変です。
できるだけの予防対策をしたいところですが気になるのは赤ちゃんへの影響。予防接種をしても大丈夫なのか?うけるならどの時期がいいのか?特に初めてのお子さんであれば悩むことも多いと思います。
そこで妊婦さんのインフルエンザ予防の疑問についてお答えします。
インフルエンザの予防接種による妊婦への影響は?
お腹に赤ちゃんがいる時にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫なのか?胎児への影響は?というのが妊娠しているお母さんの一番の心配ですよね。
結論からいうと、インフルエンザワクチンは妊婦に摂取しても安全で有効であることが確認されています。
日本産科婦人科学会の発表でもきちんと説明されています。妊婦に摂取しても重篤な副作用はなく、安全性も確認されているとのことです。
ただ、インフルエンザ予防接種を受ける人の中には100万人に2~3人の割合でアナフィラキシーショックというアレルギー症状がでることがあり、卵アレルギーを持っている人はその危険性が高くなるとのこと。そのため、日ごろから卵や卵を使った食品を割けているような人には予防接種をすすめず、万が一インフルエンザにかかってしまった場合にはすぐにタミフルなどを服用して対処する方がいいと言われています。
特にそのようなアレルギーをお持ちでない方は心配ありませんので予防接種を受けて大丈夫です。
インフルエンザの予防接種、妊婦はいつ受けるのが効果的?
目安としては11月のはじめごろに予防接種を受けるのがいいと思います。
10月の終わりくらいになると産婦人科や内科の受付などにインフルエンザ予防接種の張り紙がされ始めます。インフルエンザが本格的に流行するのが12月から3月くらいまでですので、流行が始まる前の時期に予防接種を受けておくのがベストです。
インフルエンザ予防接種はうけてから効果を発揮するまでに少し時間がかかります。予防接種をうけて2週間くらいで体の中に抗体ができ、1ヵ月くらいかかってようやく効果を発揮し始めます。
10月くらいから予防接種の受付が始まり、遅いところだと12月や1月くらいまで対応してくれるところもありますが、ワクチンがなくなったら終了ですし、あまり遅くに予防接種をしても一番の流行期に効果を発揮してくれないので、早めにうけておきましょう。
インフルエンザ予防接種の費用とその違い
インフルエンザ予防接種の費用は3000円~4000円が相場です。安いところでは1500円、高いところでは7000円近くとかなりばらつきがあります。
料金が高いほうが効果があるのかな?と思いがちですが実は使われているワクチンはどれも同じです。ではなぜこのような料金の差が生まれるのでしょうか。
インフルエンザ予防接種は保険がきかない自由診療になります。この自由診療となる医療行為に対しては各医療機関がどれだけ報酬をとるかを自由に決めることができることになっているのです。
大量に仕入れることで原価が割安になることも考えられますが、各医療機関がワクチンを仕入れる値段が一人分あたり2000円前後といわれています。そこにいくら上乗せするかは病院次第ということです。
安めの価格設定で予防接種を提供することで病院に足を運んでもらいその後の受診につなげようと考えるところもあれば、予防接種自体できっちり報酬を得ようというところもあるというわけです。ただ、医療機関によっては料金が安い分、対応の質も低いというところもありますので必ずしも安い方が良心的とはいえません。
妊婦さんであればかかりつけの産婦人科や内科があると思うので、ふだんから通いなれていて信頼できるところでうけるのが一番安心だと思います。
まとめ
妊娠中にインフルエンザにかかるのはお母さんの体も赤ちゃんにも大変です。自分は家からでなくても旦那さんや小さなお子さんなどは会社や幼稚園でインフルエンザをもらってきてしまうこともあります。少し費用は掛かりますがしっかり予防接種をうけて用心しておいた方が何かと安心して過ごせると思いますよ。