花粉症になる前の予防対策と発症させないための生活習慣
できることなら一生なりたくない花粉症ですが、花粉症を発症前に予防するには正しい知識を身につけることが大切です。
前回までの記事をまだ読んでいない方はこちらを先にどうぞ♪
★花粉症の発症の原因はこれ!突然なる花粉症の発症時期は予測できる?⇒
★花粉症になる人の特徴となりやすい人となりにくい人の違い⇒
その上で、今回は花粉症を発症させない為にできる具体的な予防対策を紹介します。
花粉症になる前の予防でまずやるべきこと
花粉症を発症前に予防する時にまず大切なのが自分の体質を知ることです。
前回までで少しお話しましたが花粉症はアレルギーのひとつなのでなにかしらの花粉に対してアレルギーの素質を持っている人は今なんの症状が出ていなくてもいずれ花粉症を発症する可能性があるということになります。
なので、花粉に対してアレルギーがある人は花粉症の発症を抑えるためによりしっかりと対策をしていかなければいけなくなります。
自分がアレルギー体質を持っているかどうかを知るためには病院でおこなっているアレルギーテストを受けるのが一番簡単です。
アレルギーテストが何科で受けられるかは病院ごとに様々なんですが、アレルギー科があれば間違いなく受けられます。それ以外なら皮膚科や耳鼻科で受けられることが多いですよ。
アレルギーは体の粘膜からアレルギーの元になる物質を吸収して皮膚に症状がでることが多いです。花粉症の場合は鼻や喉ですね。なので皮膚科はアレルギーテストをおこなっているところが多いし、花粉症の場合は耳鼻科で受けると診断もスムーズです。
アレルギーテストでは少量の血液を採取して血液検査を行います。
花粉症について知りたくてアレルギーテストを受ける時でもスギなど特定の項目を検査するのではなく複数の項目を同時に検査するようにしましょう。花粉症というと杉花粉症が有名ですが他にもブタクサやシラカバなど様々な花粉が花粉症の原因になっていて、1年中なにかしらの花粉が飛んでいます。項目を絞ってしまうと自分が持っているアレルギーの原因を見つけにくくなってしまいます。
費用は病院によって差がありますが、保険適用の検査だと30項目ほど調べられて5000円前後で受けられますよ。
花粉症の予防対策で効果的なのはこれ!
自分に花粉のアレルギー体質があるとわかったら花粉症になる前の予防対策として一番有効なのは花粉を体内に取り込まないことです。
花粉によって作られる抗体の量を増やさないことで花粉アレルギーを持つ人は花粉症の発症を防いだり遅らせることができるので、花粉症の症状が出ていなくてもなるべく早い時期から対策をしておくことが大事です。
そのためには花粉症になった人がおこなっている花粉対策がそのまま発症前の予防としても役立ちます。
花粉を取り込まない予防として一番効果があるのはやっぱりマスクをすることです。
マスクをすることで吸い込む花粉の量を1/3~1/6まで減らすことができます。花粉症の場合、花粉は鼻、喉、目などの粘膜から体に取り込まれていくので、マスクで鼻と喉を守るのは大切です。
目を守るにはメガネが効果的です。
ふつうの眼鏡をかけるだけでも目に入る花粉の量を1/3ほどに減らすことができます。顔とメガネの間にガードのついた花粉症用のめがねなら花粉のカット率はさらに上げられます。
あと、花粉症の人が良く使うアイテムでワセリンも花粉対策に使えますよ。
花粉が飛んできて顔についた場合、乾燥した肌だと花粉が再び舞い上がるので吸い込んだり目に入ったりしてしまいます。その舞い上がりを防いでくれるのがワセリンです。
メイクの前にワセリンを薄く顔にのばすと顔に花粉が飛んできてもワセリンに付着するので再び舞い上がることがありません。目の周りや鼻の下に塗るのも効果的です。
ただワセリンは結構ベタベタするので塗りすぎるとメイクができないのが難点です。さらに、ワセリンのべた付が気になってフェイスパウダーをたくさんはたいてしまってはワセリンをのばした意味がなくなってしまいます。
乾燥した肌よりしっとりした肌のほうが花粉をキャッチしやすくなるので、オイルやクリームでしっかり保湿するだけでも違いますよ。
あと、見えないところに使うならワセリンを鼻の中に塗ることです。綿棒につけて鼻の内側に塗っておくと花粉を鼻の入り口でキャッチしてくれます。
花粉が飛ぶ季節は着るものにも気を配りましょう。
この時期はウール製品は避けたほうが無難。ほこりや小さなごみがくっつきやすいウール製の衣類にはやっぱり花粉もつきやすいです。屋外でついた花粉をいつまでも身につけて部屋の中にまで花粉を持ち込んでしまいます。
逆に綿やポリエステルなどの化学繊維は素材に凹凸が少なくツルツルしているので花粉がつきにくいです。コートなど一番上に着る洋服は特に素材選びに気をつけましょう。
なるべく露出している部分が少ないほうが肌や粘膜に直接花粉がつく量を減らせます。頭と顔はどうしても露出してしまう部分ですが、花粉の飛ぶ季節には帽子をかぶると髪などにつく花粉を少なくできますよ。
屋外から家に入る時はまず玄関に入る前に外で花粉を払い落とすのも大事です。
コートなど花粉がたくさんついていそうな衣類は部屋の中に持ち込まず玄関においておくのも花粉を部屋に撒き散らさない為には効果的です。
もっと念入りにするなら玄関に小型の掃除機を置いておいて、帰宅時にその都度コートやバッグなどについた花粉を吸い取ると完璧です。
そして屋外から戻ったら手洗いうがい、さらに洗顔です。
手はあちこちに触るのでまずしっかり洗いましょう。次にうがいをすることで喉にたまった花粉を洗い流します。
ちなみに、鼻の粘膜には繊毛という細かい毛があって外から入ってきた異物を喉へ流す働きをしてくれます。うがいをすることで喉までたどり着いた花粉は流せますが、そこまでいっていない鼻に残っている花粉もあるので鼻うがいもあわせると効果的ですよ。
そして忘れちゃいけないのが洗顔です。
外にいる間、体の中で顔だけが常に露出していて花粉がつきやすいです。顔は無意識に気付かないうちに何度も触っていることが多く、花粉のついた手で食べ物に触ればそれを食べる時に花粉もいっしょに食べてしまいます。せっかくうがいをしても顔に花粉がついていたらまた吸い込んでしまいますしね。
目にも粘膜があるので目薬で洗い流したり、アイボンなどを使って目の中も洗うと完璧です。ただ、目を洗う前に顔をしっかり洗っていないと目を洗う時に目の周りについた花粉が目に入ってしまうことがあるので先に顔をしっかり洗うのを忘れずに。
花粉症予防に役立つ生活習慣
ふだんの生活の中で気をつけることで花粉症の予防に役立つ習慣もありますよ。
花粉症はアレルギーの一種で、アレルギーは免疫バランスが崩れて体の防御機能が過剰にはたらくことで起こります。
なので、免疫バランスを整えることは花粉症にならないための予防にも役立ちます。花粉症予防には免疫力を上げるというよりは生活習慣や食習慣を見直して免疫の機能を正常に保つことが大切です。
そこでまず気をつけたいのが自律神経の乱れです。
忙しい社会人の体の不調の原因としてもよく耳にするフレーズですが、寝不足や夜更かしなどの不規則な生活、インスタント食品やスナック菓子、アルコールの過剰摂取、タバコの吸いすぎやストレスを溜め込むなどは自律神経を乱す原因になります。
不健康な生活は免疫力を低下させるだけでなく免疫機能の働きにも影響を与えるので、できるだけ健康的な、人間本来の体の働きができるような生活を心がけるのが大事です。
朝起きて夜寝るという早寝早起きや栄養バランスの取れた食事、適度な運動や笑ったりストレス発散の時間をつくるなど、どれも当たり前のようなことなんですが、忙しく働いているとついついおろそかにしてしまうので気をつけたいところです。
体調を整えたり規則正しい生活を送ることは体質の改善にもつながるのでアレルギー症状を発症してしまった人が症状を軽くする為にも取り組むことです。
こういった日常の改善には時間ががかかりますが継続することで体が変わってくるし、花粉症の発症を抑えるのにも効果的ですよ。
花粉症になる前の予防対策まとめ
花粉症の発症前の予防にはまず正しい知識や自分の体質を知ることが大切です。
その上で予防対策としてはすでに花粉症になっている人が行っている花粉を取り込まない対策や体の機能を正常に保つ習慣が役立ちます。
花粉症を発症したら一生のお付き合いです。神経質になりすぎるのは良くないができる範囲で頑張りたいものですね。