二日酔い予防で飲む前や飲み会中にできる対策と症状を早く治す方法
二日酔いを防ぐにはお酒を飲みすぎないのが一番、というのはわかっていても職場の飲み会ではお付き合いもあるしなかなかそううまくはいかないことがありますよね。お酒が弱くても相手に気を遣ってお酒を口にしてしまうということだってあります。
でも翌日も仕事だし辛い二日酔いは避けたいというのが社会人の切実な本音です。
そこで、二日酔いにならずにすむようにお酒を飲む前にできる対策や飲み会中に心がけること、さらに、もしも二日酔いになってしまったときにできるだけ早く二日酔いを治す方法を紹介します。
二日酔いの予防で飲む前にやっておくこと
二日酔いの予防でお酒を飲む前にする対策はアルコールの吸収を抑える準備をするのがポイントです。
職場の飲み会などではせっかく数千円の会費を払って参加するんだから宴会中にたくさん食べてもとをとろう!と空きっ腹で飲み会に向かう人も多いです。でも、飲み会ではまず乾杯があって食べ物が出てくるまでに時間がかかることもあります。
胃に何も入っていない状態でいきなりお酒を流し込めばいっきにアルコールを吸収してしまうことになるし、乾杯から立て続けに数杯飲み続ければ肝臓でのアルコール分解の働きが追いつかなくなって二日酔いのリスクが高まってしまいます。
なので、二日酔いを予防するには胃が空っぽという状態を避けるために飲み会に行く前に少し食べておくのが大事です。
できれば直前じゃなく30分くらい前までに胃に何か入れておくのがいいですね。
食べるものとしてはチーズやヨーグルトなどの乳製品、ナッツ類、ドレッシングをかけたサラダなどがおすすめ。脂肪分の多い食べ物を食べておくと胃に膜ができてアルコールの吸収を抑える働きをしてくれます。
仕事中で食べ物を食べにくいという状況だったら牛乳を飲むだけでも違いますよ。
お酒に弱い人や、上司や上役が多く宴席では気を遣って食べられないという人は飲み会に行く前にもっとしっかり食べておきましょう。
お酒を飲む前にお米やパンなど炭水化物を食べておくとアルコールの吸収の速度を緩められるだけでなく、お酒による胃への刺激をやわらげることもできます。肝臓への負担も減らせますよ。
心配な人は肝機能を高める栄養ドリンクやサプリを飲んでおくと安心です。
二日酔い予防で有名なのはやっぱり「ウコンの力」ですね。漢方として用いられることもあるウコンを使ったドリンクです。あと肝機能を助けるという意味で「ヘパリーゼ」なんかも人気があります。
その他にも大正漢方胃腸薬やキャベジン、L-システインやタウリンの含まれた栄養ドリンクやサプリなどが二日酔いの予防に飲まれることがあります。
これらは肝機能を高めたり、アルコールの分解を助けたり、胃腸を保護したりという商品なので「二日酔いに直接作用する」というものではないですが、補助的に体を助けてくれてその結果、二日酔いも楽になるという効果が期待できます。
なので、人によって自分の体にあう成分というのが違うのでいろいろ試してみて自分にぴったりのものを見つけるのがベストです。
飲み会中にできる二日酔いの対策はこれ!
二日酔いの予防は飲み会でお酒を飲んでいる最中にもできます。
飲んでる時の対策としてはなるべく早くアルコールを体の外に出すことと、飲酒によっておこる脱水や糖不足で気分が悪くなるのを防ぐことです。
そこでまず大事になるのが水分補給。
アルコールには利尿作用があるのでお酒を飲むとトイレが近くなります。ビールを1リットル飲むとそれ以上の量のおしっこが出るので体の中からどんどん水分がなくなっていきます。
日本酒やウィスキー、焼酎のロックなどアルコール度数の高いお酒は尿にするためにより多くの水分が必要となります。
そのため、水分補給をしないと体が脱水状態になりアルコールを分解する肝機能や、尿としてアルコールを体の外に出してくれる腎機能が弱まって二日酔いの原因になってしまうんですね。
で、二日酔い防止に最も効果的なのが水です。
チェイサーとかやわらぎ水なんて呼ばれることもありますが、飲酒時の水分補給には水が一番です。
グラス一杯のお酒を飲んだら同じ量の水を飲むのが基本。お酒に弱い人ならとにかくたくさん水を飲んでアルコール度数を薄めながら早いところ体の外に出してしまいましょう。
ちなみに、お酒を飲めば水分補給になる、なんていう人もいますがそれは勘違いです。水割りなどは濃いお酒を少し薄めているだけなので、体の中の水分をしっかり確保するにはさらにたくさんの水が必要になります。
次に食事でも二日酔いの対策ができます。
お酒を飲む時にはアルコールの分解をする肝臓の働きを助けてくれるたんぱく質の食材をとると二日酔いの予防に効果的です。
豆腐や大豆、鶏肉、卵、チーズなどは高たんぱくの食品で居酒屋さんでもよく見かけるものです。ただ、たんぱく質だからといって鶏の唐揚げばかり食べるなど揚げ物を多く取りすぎると胃に負担がかかるので気をつけましょう。
肝臓の働きを助けるならビタミンも大切です。お腹の空いた飲み会だとついついボリュームのあるおつまみにがっついてしまいますが先付けやサラダなどもしっかりいただきましょう。
肝臓でアルコールを分解する時には体内の糖がたくさん使われるのですが、この糖不足が二日酔いの体のだるさや気分の悪さを引き起こします。
そこで、シメにでてくるうどんや雑炊、おにぎりなど炭水化物をしっかり食べておくのもおすすめです。
余談ですが、飲み会が終わってから寝るまでの間にも二日酔い予防に有効なケアがあります。
下戸の人などお酒に弱い人がお酒を飲むと飲み会帰りはすでに気分が悪くてたまらない時間ということもありますよね。気持ち悪さから逃れる為に1秒でも早く寝てしまいたいなんてことも。
その気持ちは私もよくわかるんですが、でも、ちょっと注意が必要です。
実は眠るとアルコールの分解速度が落ちるとも言われています。なので、いつまでも無理に起きている必要はないんですが、気分が落ち着くまでしっかり間を取ってから寝たほうが体にはよかったりします。
あと、お酒を抜こうと熱いお風呂やサウナに入る人もいますがこれはNGです。
お酒を飲んだ後にサウナなどで大量に汗をかくと脱水症状をさらにすすめてしまい危険だし、余計気分が悪くなります。
お風呂に入るならしっかりと水分補給をした後にぬるめのお湯にゆっくりつかると内臓も温まり機能が高まります。お風呂から上がったらまた水分補給をし、寝る前にもいつもより多めに水分をとるのが二日酔いにならない為には効果的です。
女子としては寝る前にこんなに水を飲んだら次の日の顔のむくみが心配!と思うかもですが、アルコールを排出するのには思ってる以上に水分を使うので寝る前にたくさん水を飲んでも心配ありません。
むしろ、水分が足りなくて夜中に脱水で気持ち悪くなったり、翌日ひどい二日酔いになるほうがよっぽど怖いので女性もきちんと水分をとってくださいね。
二日酔いを早く治す方法
ここまで対策をすれば二日酔いになることはそうそうないと思います。
でも、職場の飲み会ではお付き合いもあるし、下戸なのに飲まされてしまった…なんてこともありますよね。
そんな時のために万が一、二日酔いになってしまった時に少しでも症状を楽にして二日酔いを早く治す方法も紹介しておきます。
まずはここでも水分補給です。
二日酔いの朝は体が確実に脱水状態になっているので、脱水症状を治す為には水分補給は何より必要な処置です。
このとき飲むのは水でもいいですが、スポーツドリンクだとよりよく体に水分を補給できます。
スポーツドリンクは体内の水分に近づけて作ってあるので吸収率が高く、ナトリウムやカリウムなどミネラルもいっしょに補給できます。糖分を補えるのもありがたいので二日酔いには最適です。
冷たいと二日酔いで弱った胃腸機能がさらに下がってしまうので常温で飲みましょう。
二日酔いのだるさや気持ち悪さを解消するならしっかり糖分を補給することです。
中でも糖分を素早く摂取したいときに効果的なのが果物。特に柿やオレンジは二日酔いによく効くと言われています。食欲がなければ果汁100%のオレンジジュースなどもいいですよ。
そして二日酔いの症状でつらいのが頭がガンガンする頭痛ですよね。お酒による頭痛をやわらげるにはカフェインを含んだ飲み物がよく効きます。
二日酔いの頭痛は血管が拡がっているのが原因だと考えられるので、逆に欠陥を収縮させる作用のあるカフェインを含んだ緑茶やコーヒーを飲むと頭が痛いのがおさまります。
血管を収縮させるには首筋に冷たいタオルを当てるのも効果的ですよ。
そして最後はやっぱり体の機能を高めてあげることです。
二日酔いにはシジミ汁なんていうのをよく聞きますが、しじみにはアルコールを分解する時にできる二日酔いの原因であるアセドアルデヒドを取り去るのに役立つオルニチンやタウリンという成分が豊富に含まれています。
汁だけでなくシジミの身ごと食べるのがおすすめです。
気分が悪くて食欲がない時には栄養ドリンクやサプリが強い見方です。予防法でも紹介しましたが、体の機能を高めてあげることで体内に残ったアルコールを分解したり、体外に出し切る手助けになります。
ただ、二日酔いの時は体の中にまだアルコールが残っている状態なので頭痛薬など薬を飲むのは控えたほうがいいですね。
二日酔いの予防と対策まとめ
二日酔いを予防するには飲みすぎないのが一番ですが社会人の飲み会ではそうもいかないことが多々ありますよね。なので、お付き合いの職場の飲み会には万全の対策で臨みましょう。
ついでにお酒を上手に断る方法を覚えておくと心強いですよ。
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