怖い絵展の音声ガイドに必要な時間と面白くないと言わないためのコツ
上野の森美術館で連日大盛況の怖い絵展、あまりに話題でふだん美術館に行かない人でも興味をそそられる人が多いですよね。
そんな絵画に馴染みのない人にとって入り口で悩むのが音声ガイドを借りるかどうかです。ガイドがないとわからなそうだけど、わざわざお金を払って借りる価値はあるのか?
そこで、音声ガイドがあるとどんなメリットがあるのかや怖い絵展をより楽しむためのポイントを紹介します。
怖い絵展で音声ガイドは必要?
連日大盛況で平日でも1時間待ちが当たり前の上野の怖い絵展ですが、私が行った日も月曜だというのにものすごい人でした。
ただ入るだけでもかなり待つのに音声ガイドを借りるとなると貸し出し用のキッドが不足している場合、さらに待つことになる・・・にもかかわらず多くの人が音声ガイドを借りているんですよね。
作品を見たときに色眼鏡で見ちゃうというか、自分の感性が鈍るかなぁと思って私は音声ガイドってあまり好きじゃないんですが、今回の怖い絵展に限っては音声ガイドもありだなと思いました。
というのも、この怖い絵展、他の展覧会とはちょっと趣向というかコンセプトが違うからです。
ふつう絵画の楽しみ方で一番一般的なのは色彩とか技法とかまさに画家の技法や美術史に残した功績とかそういったザ・芸術の世界を楽しむという方法ですよね。
これはふだん美術に馴染みのない人にとっては芸術って難しい~と素人を美術館から遠ざける一番の理由になるやつです。
次によくあるのが絵を見たままに感じるままに楽しむという方法。これは知識がなくても感性があれば楽しめます。私はもっぱらこのタイプ。
で、この2つが絵画のよくある楽しみ方なんですが、怖い絵展では知識も感性も自信がない、という人でも楽しめる新しいアプローチがされているんです。
それが絵にこめられたメッセージを積極的に読み解くという楽しみ方です。
絵にまつわる時代背景やストーリーなんかをもとになんでその絵が怖いのかを読み解いていこうというもので、本当にちょっとの解説が加わるだけで絵の面白さがグッと伝わってくるんですよ。
それぞれの絵には絵が描かれた時代ごとの考え方や慣習、歴史的背景や社会情勢、キリスト教やギリシャ神話の宗教観など現代の私たちにはわからないことがいっぱいです。
そこで、怖い絵展のもとになった「怖い絵」シリーズの作者である中野京子さんの解説をもとにした音声ガイドがめちゃくちゃ役立つってわけなんですね。
ちなみに、今回の音声ガイドのナビゲーターは女優の吉田羊さん。声に引っ張られて絵の印象が変わらないように、ナビを聞いていてもまっさらな状態で鑑賞できるように気をつけたという低めの落ち着いた声のナビです。
怖い絵展の音声ガイドの所要時間はどれくらい?
今回の怖い絵展は本当に盛況で、美術館内にはいるのに大行列に並びますが、館内も大賑わいですごく混んでます。
私はうっかり午後に行ってしまったので鑑賞できたのは閉館までの1時間半ほどでしたが、全然時間が足りなかったです。
音声ガイドを聞いてまわる場合、一つ一つの絵の前でガイドを聞くために足を止めるので、ただ見てまわるよりも時間が必要、たぶん、全部の絵をじっくり楽しむなら3~4時間くらい必要なんじゃないかなと思います。
それでも、絵を見ながら解説が聞けるっていうのはいいですね。
上野の森美術館の怖い絵展ではそれぞれの絵の横に小さな解説がついているので音声ガイドなしでも作品の情報はゲットできます。
でも、本当に混雑してるので作品横の解説を読むのも一苦労だし、解説を読んで絵を見てまた解説を確認してなんてやってるとなんだか絵に集中できないんですよね。
やっぱり絵を見ながらポイントを説明してくれると鑑賞がすんなりできるなと思います。
怖い絵展で面白くないという感想を言わないために
さて、今回の怖い絵展なんですが口コミを見ていると「怖い絵展、微妙」とか「怖い絵展つまらない」なんてものもたまに見かけます。
確かに館内に飾られた絵の多くは見た瞬間に怖いと感じるものよりもその内容を知ることで怖さがこみ上げてくる絵が多いです。それこそが怖い絵展をつまらないと感じさせる理由。やっぱり今回の展覧会は内容がわかってこそその怖さが感じられます。
ちなみに、このコンセプトってやっぱり独特で、絵を貯蔵する美術館によってはなかなか理解されず、絵の貸し出しの交渉にものすごく時間がかかったものもあるそうです。
それくらい風変わりな展覧会で、だからこそ音声ガイドとか解説が重要になってくるわけですが、ものすごく混んでるし借りるのも解説読むのも大変だなってのもわかります。
でも、やっぱり見るポイントがわかってたほうが絶対楽しめるので、そういう人は事前に予習して行くってのもありです。
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展覧会のもとになっている中野京子さんの怖い絵シリーズを読んでみてもいいし、それこそずばり、今回の怖い絵展の見どころをまとめたガイドブックを読んでもいいと思います。
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会場には絵の解説のほかにメインの作品には「中野京子's eye」と題した中野さん独自の解説がついていて、これがとても面白いんですよね。
怖い絵展をより面白くするには今回に関しては予習もありです。
怖い絵展の音声ガイドと解説まとめ
怖い絵展がなぜこんなに人気なのかといえば、それは絵画の知識がなくても楽しめる展覧会だからということ大きいです。
ちょっとの情報が加わるだけで絵に描かれた世界がいっきに自分の中に広がるしゾワゾワっと怖さがこみ上げてきますよ。
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