台風でのサッシの雨漏りの対策と修理依頼や応急処置のポイント
2017/07/20
台風での雨漏りの中でも特に多いのがサッシからの雨漏りなど窓周りのトラブルですよね。サッシからの雨漏りは屋根などの雨漏りに比べて身近な分、自分でも対処できそうな気がしますが、実はそうとも限らず甘く見るといつまでも雨漏りがなおらないなどトラブルが解消されません。そこで、サッシの雨漏り対策では何をすればいいのかや、修理依頼や自分で応急処置をする時に気をつけるポイントについてお話します。
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台風でのサッシからの雨漏り対策
台風でのサッシの雨漏りに限らず雨漏りの対策で一番重要なことは雨漏りの原因をしっかりと突き止めることです。
原因がわからないのに闇雲に対策を打っても何の効果もなかったり、雨漏りがさらにひどくなるということもあるので気をつけましょう。
台風のサッシの雨漏りで考えられる原因
まずサッシそのものが雨漏りの原因の場合です。
台風など強風で激しく雨が打ち付けられる場合、サッシのレールに溜まった雨水が強風によって部屋の中に入り込んでくることがあります。
古い窓サッシなどは特に注意が必要です。
サッシそのものが雨漏りの原因の場合、サッシを取り替えないと雨漏りが解決されないこともあります。
次にサッシの周りに問題がある場合です
一番考えられるのはサッシ廻りの防水処置の劣化で、よくあるのはコーキングの劣化です。
コーキングとはタイルとタイルの間の目地や、アルミサッシと枠の間の隙間などをシリコン製の防水素材で埋めることです。シーリングと呼ばれることもあります。
コーキングの素材は劣化すると固くなったり縮んだりして隙間が出来たり切れてしまうことがあります。約8年ぐらいで寿命です。
コーキングの劣化でサッシの周りに隙間ができて雨水が入ってしまうということがあります。
台風の場合、強風で雨が下から上に拭き上げられたり横から強く打ち付けることもあるので、普段の雨なら雨漏りしなくても台風の大雨や強風の時になると雨漏りしてしまうということもあります。
その他にも窓サッシの近くにエアコン用の穴が開いていたり、ベランダの手すりから水が流れてきてたり、シャッターが付いている場合そのシャッターを伝って雨水が侵入して雨漏りするなど色々な原因が考えられます。
サッシからの雨漏りであってもサッシそのものが原因というわけじゃないことも多いのが厄介なところです。
台風でのサッシの雨漏りのその他の原因
さらにサッシからの雨漏りの原因を突き止めるのを困難にするのはそれだけではありません。
雨漏りするのが下の階だったとしても原因は上の階や屋上の壁面からの雨漏りということもあります。原因が窓周辺とは限らないんですね。
屋根が原因でも壁の中を雨が伝っていって最終的に雨の出口となった窓サッシの周りに雨漏りができているということも考えられます。
そういう場合はいくら窓周りを工事しても大元の屋根の雨漏りをなおさない限り雨漏りはなおりません。
自分で雨漏りをなおそうとして対策してもなかなか雨漏りがなおらないという場合は原因箇所が違っているという可能性もあります。
一見、サッシの雨漏りは原因や対策が分かりやすそうなんですが、実は他の雨漏りと同じで原因を見つけ出すのがとても大変だったりするんですよね。
雨漏りのサッシの修理を依頼する時のポイント
なので、やはりサッシの雨漏りであっても確実に修理をするならきちんと業者に依頼をして雨漏りの原因の調査と修理工場してもらうのが確実です。
台風での雨漏りって日常茶飯事ではないので、雨漏りで修理を依頼をする場合どこに頼めばいいのか悩むこともありますよね。
一番良いのはその家を建てた工務店です。
でも古い家だと建築当時の工務店が廃業しているなどお願いできない場合もあると思います。
そういう時はサッシのメーカーに相談してみてください。YKKなど窓サッシに名前が入っていると思います。お客様窓口などに事情を相談するとサッシメーカーの系列の販売店を紹介してくれたりします。
近所の工務店や建築会社に依頼してもいいんですが、ふだん自分で直接やり取りすることがないので業者の良し悪しというのもなかなか判断しにくいですよね。
なので家を買った時の工務店やサッシメーカーなどから紹介してもらった業者の方が安心です。
もしそういったことが難しくて近所の工務店や建築会社に直接依頼する場合はできれ
ばいくつかの会社で見積もりを出してもらってから決めた方が良いですよ。
現場調査をしたり見積もりを出してもらったりと数社とやり取りするのは結構大変な
んですが、一社だけに任せてしまうというのは不安があります。
というのも、こちらが雨漏りに対する詳しい広報やその修理の値段相場を知らないのを良いことに値段を水増しして請求してくる業者も中にはあります。
劣化したコーキングをはがして新しく打ちなおすなど数千円でできる工事を数万円と請求されることもあります。
もちろん、工事する範囲や使う素材、家の工法などによって値段は変わるので一概には言えませんが、数社の見積もりを見てみればその雨漏り修理にかかるおおよその相場は見当がつけられます。
なので値段や工事内容、また対応してくれた人の雰囲気などを何社か見比べて業者選びをしましょう。
サッシの雨漏りの応急処置
雨漏りの修理工事が思いの外高額ですぐに修理できなかったり、台風の後などは工務店も依頼が殺到して混んでいたりするのですぐには修理に来てもらえないということもありますよね。
そんな時には自分で雨漏りの応急処置をしたいという人もいると思います。
でも最初にもお話しした通り雨漏りの原因を見つけるのはとても大変です。その中で自分でできる応急処置としてはサッシ廻りのコーキング打ち直すくらいです。
見るからにコーキングが劣化していたり隙間ができている場合はコーキングを新しくすることで雨漏りを防ぐことができることがあります。
ただ、何が原因でどこを修理しないといけないのかを把握しないでやみくもに隙間を埋めていくのは雨漏りの対策としてあまり良いとは言えません。
気を付けないと自分でコーキングの応急処置をしたことで雨漏りがさらにひどくなるという場合もあります。
また、コーキングはあくまで応急処置で雨水が侵入するのを防ぐ防水強化策くらいのものだということを押さえておきましょう。
コーキングで応急処置をした直後は雨漏りを防いでいるかもしれませんが、コーキングが劣化して隙間ができればまた雨漏りが起きてしまいます。
とはいうものの、コーキング以外にも修理方法はありますが素人ができるサッシの雨漏りの応急処置としては新たにコーキングを打ち直すというのがベストの処理です。
雨漏りの応急処置でサッシにコーキングをする場合に役立つグッズなどはこちらに詳しく書いているので参考にしてくださいね。
★台風で雨漏りする原因と対策!自分でする修理する時に役立つグッズ⇒
台風でのサッシの雨漏りまとめ
台風による窓サッシからの雨漏りでも原因が必ずしもサッシ周りとは限りません。雨漏りを完璧になおすなら原因をピンポイントで特定することが大事なので業者に依頼したほうが確実ですよ。その場合、近所のよく知らない施工会社に頼むよりも、その家を建てた施工会社やサッシメーカーに直接問い合わせるほうが安心です。雨漏りがひどくなると家そのものをダメにしてしまうので甘く見ずしっかり対策しましょう。
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