台風で雨漏りする原因と対策!自分でする時に役立つグッズも紹介
2017/11/11
台風による雨漏りはひどいと家の中が水浸しになって家具や家電が壊れてしまうなど大変な被害になりますよね。一度雨漏りを見つけた場合は次の台風までになにかしら対策もしておきたいものです。台風で雨漏りする原因は?対策はどうすればいい?自分でも対策できる?など、台風での雨漏りの悩みについて紹介します。
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台風で雨漏りする原因
台風での雨漏りは本当に大変ですよね。私の実家も以前、木造建築だったので台風の季節には廊下におわんやバケツが置かれるなどコントの様な風景になっていました。
でも、場所によっては大事な家具や家電などもダメにしてしまうので台風の雨漏りは笑い事じゃないですよね。
そこで対策を取るためにまずは台風で雨漏りする主な原因についてお話しします。
屋根
屋根からの雨漏りには大きく分けて二つの種類があります。
まず瓦が原因の雨漏りです。
瓦屋根で最も多いのは瓦が割れていたり、めくれてしまっているということです。
瓦が割れる原因としては瓦の劣化の他に、テレビアンテナやソーラーパネルなどを取り付けるために人が屋根に上った時に瓦を割ってしまうということがあります。また、台風を含め突風が吹くと瓦がずれたりめくれたりすることもあります。
最初は小さなヒビでもそのまま何年か経つうちに完全に割れてしまうということもありますよ。
次に防水シートが痛んで水が入る場合です。
最近の新築の家屋の場合、ほとんどが防水シートで屋根や壁を覆う形で雨漏りしないようにしています。
また瓦屋根の場合もかわらの下に防水シートを敷いています。
そのシートが傷んでしまうと家の中に雨が入り込んでしまうということです。
防水シートが痛んで雨漏りする場合、台風などの強い雨でなければ雨漏りしないということもありますなので普段の雨だと気づかないこともあります。
サッシ
壁と窓のサッシの間から雨漏りすることもよくありますね。
外壁とサッシの枠との間に隙間があったり、その隙間を埋める素材が劣化してささくれ立っていることで隙間ができてしまうということがあります。
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壁
実は壁そのものから雨漏りすることもあります。
外壁の塗装がひび割れたりハゲたりするとそこから雨が漏れるということがあるんですね。
長い間、外壁や塗装のメンテナンスをしていないと起こりやすい雨漏りです。
台風の場合、雨は上から下に降るだけでなく強風によって下から上に引き上げられる場合もあります。そうすると壁にも屋根と同じくらいの雨水が流れることがあるんですね。
これは家が建っている場所の地形や周りの家との位置関係によっても変わります。
台風の風は南から吹くので南側に面した壁に風があたるような場所だと壁の劣化や雨漏りも起こりやすいです。
雨漏りの原因では難しい
ここで紹介したのは一般的に台風の時に多い雨漏りの原因です。
ただ雨漏りはプロである建築業者の人でもとても厄介だと言うくらい原因を特定するのが難しい問題です。
家の構造や立地条件がそれぞれ違う上に、表からでは目に見えない部分が雨漏りの原因になっていることもよくあります。
また屋根はもともと傾斜があるので、建てたときは水平に設置した木材でも、地震などによるわずかな地盤沈下や建物を使い続けることでおかしな傾斜がついていくことがあります。
そうすると雨漏りをした場所の真上が必ずしも雨漏りの原因箇所というわけではなくなってきちゃうんですね。いろいろな所を伝わって雨漏りになるんです。
それに加えて最近では過去最高を記録するような大型台風やゲリラ豪雨など気象の異常も多いので、台所などの小さな排気口などわずかな隙間からでも雨が入り込むことがあります。
建築業者や部品メーカーが想定していないような雨漏りも起こっているんですね。
台風での雨漏りへの対策
そんな厄介な台風での雨漏りですが、対策としては何をすれば良いのか頭を悩ませますよね。
雨漏りの対策で一番大切なのは雨漏りの原因になっている場所を的確に見つけることです。
もし見るからに外壁や屋根の瓦が壊れているという場合は自分でも雨漏りの原因を見つけやすいですが、そうでない場合は業者に依頼して雨漏りの原因を見つけてもらい修理してもらうことになります。
その場合、まず一番簡単な方法として散水試験という点検が行われます。
これはホースで壁や屋根に水をかけて雨漏りする場所を見つけていくという方法です。外側から水をかけ続けて家の中にしみる箇所がないか別の人がチェックします。
ただホースでかけた水の場合、水の量や圧は台風の時とは比べ物にならないくらい弱いです。なので台風での雨漏りの原因を突き止めるには少し不十分かもしれないですね。
また水をかける場所が雨漏りする場所に直接当たらないとわからないことも多いのでなかなか難しいです。
そういうことも含め、もし台風での雨漏り見つけたらその時の雨の程度や雨漏りした時間、場所など雨漏りした時の状況をしっかりと記録しておきましょう。
一言に雨漏りと言っても長時間にわたって雨水がしみて雨漏りになる場合や、台風の様に強い風で吹き付けられた雨の時だけ雨漏りになる場合などケースは様々です。
原因特定のためにも細い状況を記録しておくのは大事ですよ。
もし自分で散水試験を行いたい場合は晴れた日にホースで水をかけて雨漏りしてくるのを待ちます。水は下から順にかけて行くようにしましょう。
30分ほど同じ場所に水をかけ続けて雨漏りがなければ徐々に水を上に移動していきます。結構時間がかかって大変です。
雨漏りが確認されたらその時に水をかけている場所の周辺にひび割れなどがないか調べます。
ちなみに、屋根や最上階の壁面からの雨漏りでも雨水が出てくるのは下の階ということもあります。
業者に修理を依頼してる場合には自分の家の防水はどのような工法になっているのか確認しておくことも大切です。
アスファルト防水、シート防水、FRP防水など建築時の設計図に記されていることもあります。新築でなくても防水工事をしている場合は何年前にどんな方法で防水工事をしたのか確認しておきましょう。
新築や、きちんとした工事業者への以来なら10年の保証書が発行されます。
昔の木造の家屋は屋根は傾斜をつけて雨水を流すことで台風などでも雨漏りするのを防いでいました。また、壁は屋根から軒を長くすることで台風の雨水が当たらないようにしていました。
でも最近建てられている家では雨漏りの対策としては屋根や壁に防水シートを隙間なく覆うのが一般的です。
瓦やひさしで防ぐのに比べて防水シートの場合は少しくらい欠陥があってもなかなか雨漏りはしないものです。
自分の家がどの様な防水対策をされているのかきちんと確認しておくことは雨漏り対策としてとても大切ですよ。
建築業者などの他に雨漏りの調査を専門で行う会社もあります。
紫外線を当てると光る液体を屋根や壁など雨漏りする箇所にかけて屋根裏などから水の侵入口を付け止めると言う方法です。
たださっきも説明したように雨漏りの原因箇所を見つけるのは本当に難しくて、何度修理を依頼しても雨漏りが止まらないなど業者との間でトラブルになることも多くあります。
雨漏りだけでも大変なのに余計な面倒を抱えないためにも、雨漏りの原因を突き止めやすいように台風で雨漏りした時の詳しい状況などはきちんと記録しておくことをおすすめします。
雨漏り対策を自分でする時に役立つグッズ
自分でできる雨漏りの応急対策としては家の外から見て明らかに目に見えるひび割れや隙間、素材の劣化の補修です。
この時に役に立つのがホームセンターなどで売っているコーキング剤です。
コーキングは伸縮性のあるゴムの様なもので、タイルとタイルの目地などを埋めるのによく使われています。
そのコーキングは雨風や太陽の光などで硬くなり縮むことで剥がれたり切れてしまうことがあるんですね。
新築だとなかなかないですがコーキングの寿命は8年前後と言われているので古い家屋だと取り替えが必要だったりします 。
ホームセンターに行くとコーキング剤とそれを押し出すための専用の道具が売られているので自分でも雨漏りの応急処置は出来ますよ。
⇒セメダイン 変成シリコン系 POSシール 333cc×10本
ふつうのシリコンのコーキング剤は値段も手頃で品揃えも多いんですが外壁に使う場合は変成シリコンを選んだ方がいいです。
劣化したコーキングを全て剥がして一からやり直すこともできますが、自分で行う雨漏りの応急処置ということであれば今あるものをそのままに上からコーキング材を足していく方が簡単です 。
台風での雨漏りの原因と対策まとめ
台風での雨漏りの対策を自分でする場合、場所によっては高い所での作業になるので転落しないように注意して下さいね。時間がない時は自分での応急処置も必要ですが、雨漏りの原因箇所を見つけるのはとても難しいので信頼できる業者さんにお願いした方が確実で安心ですよ。
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