富士登山の初心者女性の体験談!富士山の魅力と失敗談を紹介
2018/07/23
富士登山は一時期の大ブームがおさまったとはいえまだまだ富士山に登りたいという人は多く若い女性にもとても人気ですよね。
ふだん山を登ったことがない女子でも一度は登ってみたいと憧れる富士山。私もその一人でついに勢いで挑戦してみた時の体験記です。
本当に登ってよかった!でも、その道のりは山あり谷ありで、さすが日本一の山だなと実感しました。
富士山に登ってみてよかったこと、大変だったことなど私の体験談を紹介します。
そうだ、富士山に行こう
私が富士山に登ることを決めたのは実はかなり急でした。
ぽっかりとスケジュールが空いたので「そうだ、京都に行こう」ぐらいのノリで富士山に登れるのは今しかない!と2週間くらい前に富士登山に行くことを決めました。
なので当然、体力的なトレーニングなども何もせず普段から運動もそんなにしていないという状態での山登りで、今考えると無謀というか本当に若気の至りですね。
で、実は前の年に妹が富士登山をしていたので一緒に登ろうと誘いました。
妹は途中で疲れて頂上まで行けていなかったので「富士山リベンジに行こうよ」と誘ったんですが妹曰く「富士山は登るものではなく見るものだ」と言われあっさりと断られてしまいました。
バスツアーで富士山へ
そこで私が利用したのがバスツアーです。
東京に住んでいたので新宿を朝7時ぐらいに出発するバスツアーに申し込みました。
富士登山をして富士山の山頂で御来光を眺めて下山して温泉に入ってまた新宿まで帰ってくるというプランで、登山ルートは吉田・須走口ルートです。
私は団体のツアーに女性1人で参加しました。
最初はちょっと心配だったんですが、友達同士で来ている男女3人のグループと若いご夫婦と仲良くなって一緒に登ってもらうことになりました。
私以外にも女子一人でツアーに参加している人が何人かいたけど、ガイドさんと歩いたり、一人できた人同士で仲良くなったりしてて、女の子一人で登山ツアーに参加しても全然問題ないですよ。
朝からバスに揺られて昼過ぎには富士山の5合目に到着します。
到着するとまず5合目にあるレストハウスに荷物を置いて1時間ほど自由行動、この間に食事をしたり着替えをしたりします。
このレストハウスにコインロッカーがあるので貴重品や登山に必要ないものはここに置いていくこともできますよ。
準備体操をして午後3時頃からいよいよ富士山に登り始めます。
最初のうちは体力もあるし、いざ富士登山へ!と言う意気込みもあるので足取りも軽やかです。
出発し時は霧がかかっていて視界も悪かったんですが、少し歩くと天気も変わりこの時点ですでにものすごく見晴らしが良い登山道が続いていました。
まだ雲の下ですが富士山の周りには高い建物がないので5合目から少し歩き始めただけでも眺めは抜群に良いですよ。
おしゃべりをしたり写真を撮りながら2~3時間ほど歩きました。
ちなみにこの時、しきりにガイドさんが「もし高山病になったら言ってくださいね」と声をかけてくれるんですが、そもそも、高山病になったことがないのでどれが高山病なのかわからない!と言うのが正直なところでした笑
そして、私がこの時点で戦っていたのは高山病ではなく荷物の重さでした・・・
富士登山の持ち物の準備の話でも書いたんですが、私は荷物の選び方に失敗して登山初心者の女性としてはありえない重さのリュックを背負って歩いていたんですよね。
なのでこの時点で早くも軽くバテ始めていました。荷物の失敗談についてはこちらをどうぞ
★富士登山の持ち物リストと女性に役立つものはこれ!私の失敗談も紹介⇒
富士山の山小屋の感想
夕方に到着した七合目の山小屋で夕食と仮眠をとりました。
といっても到着したのは18時くらいなので外はまだ明るい時間です。
夕食は山小屋で出してもらうカレー、とてもシンプルなカレーでまぁめちゃくちゃおいしいってことはないです笑
でもアウトドアという感じだし、目の前には本当にすばらしい景色が広がっているのですでに富士山登ってよかったなぁという気分です。
ここまでくるともう雲の上の世界ですから。
食事が終わった人から自由時間になり、夜10時頃に再び登山を始めるのでそれまで仮眠を取ったりします。
ちょうど夕暮れの時刻なので人によっては日が沈むのを眺めてからちょっとだけ眠るという人もいますね。
平地で見る夕日はもちろんきれいですが、富士山から眺める夕陽はものすごくきれい!夕日を見るか睡眠時間をとるか真剣に悩みます。
さて、山小屋のベッドなんですが、これは布団しきっぱなしのところに次々と人が入れ替わり立ち代わり寝ていくという感じで、スペースも一人寝転がるとすぐ隣にまた人がいるという状態です。
私は運動部だったので合宿も体験していたし汚れたまま布団に入るとか、多少汚い感じにも慣れてはいたんですが、この山小屋のお布団は綺麗好きな人とか潔癖症の人は寝られないんじゃないかなと思います。
夜の富士登山
夜の10時に点呼をとってそこから再び富士登山開始!ここから明け方までぶっ続けの登山になります。
夜の富士山は本当に真っ暗です。当たり前ですが富士山の登山道に街灯なんていうものは立っていません。
なので月明かりと自分の頭につけているヘッドライトの明かりだけが頼りになります。
なかなか今の時代だと体験できないような暗さですよ。
そしてこの暗さだからこそ楽しめる景色というものもあります。
まずはやっぱり満天の星空です。
こんなにたくさんの星が空に輝いているんだなーと思うぐらいたくさんの星が見えます。
しかも標高が高いので心なしか平地で見るよりも星の一粒一粒が大きく見えるんですよね。
富士山を登れば登るほど手を伸ばせば届きそうなくらいに感じてきます。
あとこれは天候や月の位置によって見られるかどうか変わるんですが、影富士というものも見られました。
これは富士山の後ろに月があって富士山を照らしている状態なんですが、平地に富士山の影が見えると言う現象です。
自分が平地にいたら富士山の影に隠れることはありますけど、富士山の影を見ると言うのは富士山に登らないとできない経験ですよね。
こんなロマンチックで雄大な自然を楽しめる富士山ですが、実は周りは人だらけ、夏の富士山は登山客であふれています。
個人で登る人はもちろん、たくさんのツアーが行われています。
上に行けば行くほど登山道が不足険しくなるので、登る人の列が長くなり山頂に行くための渋滞ができるほどです。
富士山に登るルートはいくつかあるので必ずしもこのルートではないのかもしれないのですが、毎年富士山では遭難してしまう人がいてニュースにもなっていて、この人混みでどうやって遭難するんだろう?というぐらい吉田ルートには人がたくさんいますよ。
富士登山の私の失敗談
夜の登山を開始して1時間ほど登ったところで休憩です。
私たちのツアーではここでお弁当が配られました。焼き鮭などの入った普通のお弁当です。
でも私は夕方に食べたカレーでまだお腹が空いていなかったのでこの時あまりお弁当を食べなかったんですよね。でもこれが次なる失敗のもとでした・・・
しばらく歩いて行くと時間が経つにつれどんどん体が辛くなっていくんです。足が前に出ないという感じ。 本当に辛くてなかなか進めないので周りの人が「荷物を持とうか」と申し出てくれるくらいでした。
それは申し訳ないのでもちろん荷物は自分で背負って歩きましたが本当にちょっと歩いたら すぐ休まないと体が持たないという状態でした。
体が重いし気分も悪くて、こ、これが噂の高山病!?と真剣にビビリました。
が、実は単なるエネルギー不足が原因でした。休憩の時にしっかりお弁当を食べていなかったのでお腹が空きすぎて歩けないという状態だったんですね。
登山道の脇でさっき食べなかったお弁当を少し口にすると体がいっきに楽になりました。やっぱり山登りでは平地で歩くのとは違ってかなりの体力を消費しているようです。
食べる時にしっかり食べるというのも登山には大事なんだなと学びました。
そんな感じで歩いては休憩、歩いては休憩を繰り返しひたすら富士山を登って行きます。
富士山でのお金の話
途中途中に山小屋があるのでそこで休憩ということも多かったです。買い物をしたりトイレに寄ったりします。
私は5合目で木の杖を買っていたので山小屋ごとにその杖に焼印を押してもらいました。
金剛杖と呼ばれるこの杖は富士山の頂上まで行ったという良い思い出になりましたよ。ちなみに焼印も有料です。
富士山では基本的に何でもお金がかかります。
トイレだってもちろん有料、100円から300円と場所によって値段は様々ですが小銭はたくさん持って行った方がいいですよ。
あとよく言われる話ですが、富士山の上は物がとっても高いです。物価が地上の5倍ぐらいです。
地上だったら100円のペットボトルの水やカップラーメンが富士山の上だと500円ぐらいします。
私はこのお金を節約したいと思って大量の荷物を持って行ってしまったんですが、やっぱり買えばよかったなーと登りながら大後悔しました笑
長くなってきたので登頂に向かう後編はこちらに続きます↓