富士登山で女性の初心者の体力やツアーに一人で参加する時の注意点
2018/07/23
富士山といえばふだん登山をしない女性でも一度は登ってみたい山として憧れる人も多いですよね。私もそんな一人でした。
でもいざ富士登山に挑戦するとなるとツアーや体力など悩むことがいろいろあったんですよね。
そこで、私が富士山に登った時の経験もふまえて、これから初めて富士登山に挑戦したいという女子に役立つ情報を紹介します。
★富士登山の初心者女性の体験談!富士山の魅力と失敗談を紹介⇒
富士登山に女性の初心者が挑戦するにはどうする?
私が初めて富士山に登った時はまず妹に「いっしょに登ろう!」と声をかけました。妹は前の年に富士山に登っていたのでやっぱり経験者がいた方が安心だなと思ったからです。
そう思って誘ってみたのですが、妹いわく「富士山は登るものではなくて見るものだ」と言われあっさりと断られてしまいました。ちなみに妹は九合目あたりで力尽きてそこで日の出を見たそうで、頂上まで登らずに帰ってきました。
富士登山が人気で老若男女みんなが登っている山とはいえ、やっぱり富士山は日本一高い山ですから登るのはそれなりに大変だということですね。
周りの友達もにも声をかけてみたんですがやっぱり登りたいという人は誰もいませんでした。
それでも富士山に登りたいなぁと思った私はどうやって登ろうか悩みました。
いろいろ考えて私が選んだのは富士登山のツアーに一人で参加するという方法です。
ツアー
ツアーのおすすめポイントとしては、やっぱりガイドさんや添乗員さんがつくので歩く速度や休憩のタイミングなど考えてくれるところです。
高山病にならないように考えながら歩いてくれたりもするので初心者でも安心ですよ。
私はバスツアーを選びました。
東京からのバスツアーの多くは河口湖方面から登ります。御来光見るプランの吉田・須走ルートが人気ですね。
このルートは登山道に山小屋が多く点在していて、休憩ポイントやトイレにも困らないので初心者にもオススメです。
私のツアーは5合目までバスで行ってそこから登山、途中の山小屋で仮眠して夜中に富士山を登って山頂でご来光を拝むというプランです。
朝の7時台に新宿を出発して昼過ぎに富士山の5合目に着き、軽食をとるなど1時間くらい休憩してから登山開始です。
七合目の山小屋で仮眠をして夜10時頃からまた登り始めて山頂でばっちりご来光を拝みました。
実際に登ってみて、女性で登山経験がなく日頃あまり運動しないという人はガイドさんをつけたほうがやっぱり安心だなと思いました。
富士山は観光気分の初心者の人も多く登る山なので、もしかしたら一人でも平気かも?と思うかもですが、全員が山頂まで登るとは限りません。
それに日本一の高さの山なので登山時間も長いし、登り始める5合目から山頂の標高差も大きい本格的な登山なので、大ケガや重病はなかったものの、私も登ってる最中にいろんなトラブルがありました。
ツアーに参加する人たちというのはだいたいが一人で登るのが心配な初心者なので、ツアーに参加することで歩くペースや体力面、高山病など初心者が考える慣れない登山の心配を解消できますよ。
ちなみに、女性一人でツアーに参加するってどうなんだろう?て思ったりもしますよね。
私の場合も一人でツアーに申し込んで参加したんですが、全く問題なかったですよ。
登山中はガイドさんと一緒におしゃべりしながら登ったり、ツアーの中でいっしょになった人たちと友達になったりしました。
私が参加したツアーでは私の他にも女の子1人で参加している人が数人いました。そういう人たちと一緒に登ってもいいですよね。
ちなみに多くの富士登山ツアーは最少催行人数が一人からなので、自分一人しか申し込んでいなくてもツアーは行われます。
でも富士登山はとっても人気なのでガイドさんと自分だけなんていうことはまずないですね。
個人ガイド
みんなのペースについていけるか?など団体のツアーがどうしても心配、でも一人で登るのはもっと心配、という方は個人ガイドに依頼するという方法もありますよ。
個人のガイドさんにお願いすればわからないことは前もって相談に乗ってくれるし、ペースも自分一人に合わせてくれます。
さらに歩き方や呼吸法なんかの登山の心得なんかも教えてもらえたりもします。
ただオーダーメイドのようなものなのでちょっと値段は高くなりますね。
あとツアーじゃないので富士山まで公共の交通機関などを使って自分で行かなきゃいけないのもちょっと不便です。
富士登山で女性の体力はどれくらいあればいい?
山登りはもちろん、日頃運動もあまりしないという女性は富士登山では体力面も心配ですよね。
富士山を登るには早いペースで登り下りしたとして8時間くらい、ゆっくりと時間をかけてなら10時間くらい歩き続けることになります。
しかも平坦な道ではなく急な岩場や砂利道など足場が悪い中荷物を背負っての登山なのでこれはなかなか大変です。
とはいうものの、夏の富士登山シーズンには毎年20万人以上の人が富士山に登っています。
この中でしっかりと完璧な準備をして登ったという人は半分いるかなあという程度。
富士登山をする人の中には登山も初めてでふだん運動もあまりしないという人が結構たくさんいます。
私自身も仕事をしてるので毎日しっかり運動しているということはなかったけど、「そうだ、京都にいこう」みたいなノリで、突然スケジュールが開いたので急遽申し込むという感じでした。
日本一の高さがある山とはいっても夏の富士山は特別な登山技術が必要なわけではなく、とにかくただただ歩き続ければ山頂に着くという山です。
歩くペースや休憩、自分が背負う荷物の量などをきちんと調節すれば初心者でも登ることはできます。
登山に慣れていないと始めにはしゃいだりしてついついオーバーペースになってしまいがちで、そうならないように体を慣らしながらゆっくりと歩幅を狭く歩いたり、休憩も30分に一回とるなど体がバテないように登っていくことが大切です 。
それに夏のハイシーズンは富士山はとても混んでいるので登山道には長蛇の列ができていたりします。少し歩いてまた止まっての繰り返し、の分ゆっくり登れるので体力のない人には逆にありがたかったりするんですよね。
もし富士山に登るまでにまだ余裕があるのであれば日頃から足を鍛えるということをしておくといいですよ。
富士山に行く時に背負うのと同じ重さの荷物を背負って歩いたり、ジョギングをするというのもいいですね。
また、東京であれば高尾山など練習がてら低い山に登ってみるのもオススメです。歩くペースや自分の疲れ具合を知ることができますよ。
富士登山のツアーに一人で参加するときの注意点
ツアー任せにしない
富士山の登山ツアーの場合、多くのツアーはガイドさんと添乗員さんが付いてきます。
先頭をガイドさん、最後尾を添乗員さんが歩いてツアーの参加客がはぐれないようにというのが一般的です。
でも、途中でケガ人や病人が出ると添乗員さんが付き添って先に下山してしまい、ガイドさんだけになってしまうということもあります。
また、ツアーとはいっても自己責任の部分も多いので、ツアー任せにしないというのも大事です。
ハイシーズンの富士登山ツアーだと40人以上の参加者にガイドさんと添乗員さんの2人がつくという場合もあります。そうなると一人一人まできちんと目を配るというのはなかなか大変です。
なので、もしわからないことがあれば自分から聞くようにしましょう。
また体調や足が痛いなど何か自分に異変があるときも声をかけてもらうのを待つのではなく自分から伝えるようにしたほうがいいですよ。
登山中は山小屋や休憩の時など所々で点呼はとりますが、人数が多いと知らないうちに最後尾の添乗員さんが参加客を追い抜いてしまっているということもあります(それくらい人がいっぱいいるということです)。
うっかり置いてきぼりや見落とされてしまうこともあるので一人でツアーに参加する場合は先頭か最後尾でガイドさんや添乗員さんと歩くのと安心です。
富士登山のシーズン
富士登山のハイシーズンは7月末から8月初めにかけてです。
富士山そのものは開山が吉田ルートの場合7月1日から9月10日、それ以外のルートは7月10日からの開山になります。
9月9日まではツアーがありますが、もし富士山の閉山が早まれば中止になります。
また、富士山頂にある山頂郵便局は8月末に閉鎖されてしまうので、9月は諦めるしかありません。
人気の富士登山も8月の終わりとなると登山客はものすごく減ります。
8月下旬は天候が不安定になることも多く天候次第では雪が降ることもあるんですよ!
なので登山に慣れていない初心者は7月中か8月の前半あたりまでに行くのががおすすめです。
ちなみに、9月に登山する人はかなり少ないので9月に入ると途中の山小屋も閉まっている所があります。
救護所や山頂の土産物店なども閉まっていることがあるので安全面からも楽しみの面からもやはり早めに行った方がいいですよ。
富士登山の女性の初心者まとめ
富士山は登山初心者やふだん運動をしていない女性でも運動経験のある20代なら必至になれば登れる山です。
ただあまり無謀な登山計画を立てるのは危険だし周りにも迷惑をかけてしまうので、できるだけトレーニングをして万全の備えで登るにこしたことはありません。
登山中に何かあったら心配なのでツアーやガイドを依頼したほうが安心です。無理のないゆとりのあるプランを選びましょう。